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熊本ボクシング

『永田丈晶 ボクシングマガジンに登場!』

投稿日:2018-11-15 更新日:

熊本県高校ボクシング部OB会のみなさん、こんにちは。(^.^)

今月発売のボクシングマガジン。
同誌において、毎年12月は前月開催の全日本選手権がメインとなっているアマチュアのページ。

そんな中、一人の高校生ボクサーが紙面に登場。
しかも2ページに渡って!
誰かと思えば、10月の国体で初の全国タイトルを手にした、永田丈晶(熊本工業)。

あくまで私のおぼろげな記憶ですが、アマチュアボクサーがこうして特集されるのは、過去20年で
「花咲徳栄高校時代に史上初(当時)の高校5冠を達成した今村卓人選手」と、
「アトランタオリンピックにも出場したアマのスター、仁多見史隆選手(東農大)」くらいです。
他にもいらっしゃるかと思いますが、アマチュア選手として特集される事自体が、年(数年)に一人もいないのは確か。
オリンピック出場や全日本連覇となっても、扱ってもらえる事は稀。
もちろん、今年インターハイ2連覇・高校3冠という偉業を達成した重岡優大選手(開新)ですら同様。

そんなとこに、『永田』…。

『ナガタ…?? (((・・;)』

失礼ではあるが、凄い!

2ページに渡り、全国タイトルは国体のみの、無名の高校生が載るなんて。

しかし、国体トーナメントの4戦の中身を見れば、それも少しは納得か。

その中身とは、もし一回戦から決勝まで勝ち上がったとすれば、戦う事になるのが全てインターハイのベスト4以上の選手になるというもの。
つまり3位の二人と、決勝に進んだチャンピオン・準優勝者ときれいに当たるという、『素晴らしい』トーナメント…。(((^^;)
そして、それはそのまま『喜ばしくない予想』として的中…。
その4人との対戦で、永田選手がどこかで『順当』に敗れていたら、今回のこの報告にもならなかったのです。

そしてまた、この地方の高校生アマチュアボクサーにスポットライトを当てて下さったボクシングマガジンの記者さんも、さすが。
やはり、見ている人はちゃんと見てくれています。

和歌山で開催された、10月の国体。
一回戦でインターハイチャンピオンであり国際大会でも活躍する中垣龍汰朗選手(宮崎・日章学園1年)と対戦。
いきなり優勝候補の大本命である選手と対戦なってしまった永田選手ですが、
『相手が誰であろうと、自分は常にチャレンジャーですから!』…と、その言葉通りに臆する事なく、持ち前の攻撃力とハートの強さで果敢にアタック!
「これが一回戦…!?」と周囲の声が聞こえる程の大接戦の末、2-1の判定でチャンピオンを撃破!!
この勝利で勢いに乗った、熊本市は二岡中出身のサウスポーは、続く2回戦ではインターハイ3位の選手を破り、準決勝へ。
そして準決勝では、インターハイの3回戦で対戦し涙を飲んだ、選抜チャンピオンの田村拓美選手(広島・崇徳高校2年)に雪辱!

決勝の相手は、インターハイ準優勝の松本圭佑選手選手(神奈川・みなと総合1年)。
小・中学生時代からキッズ・ジュニアボクシングでは有名な選手で、高校に入った時点で既に『アマエリート』。
父はかつてプロボクサーとして日本・東洋タイトルを獲得した松本好二(ヨネクラ)。
世界タイトルにも二度挑戦した、玄人好みの技巧派サウスポースタイルには私も憧れました。日本にも馴染み深いチェ・ヨンスに敵地で挑戦したJr.ライト級タイトルマッチは勝ったと思ったんですが…。(脱線してすいません…。(((^^;))
松本選手は、そんな有名なボクサーを父にもつ、生粋の『サラブレッド』。
かたや、『熊本の駄馬』…。(((^^;)

しかし予選ラウンドで選抜・インターハイチャンピオンを倒した永田選手の勢いは、もはや誰にも止められないっ!
一回戦同様の大接戦・大激戦・大熱戦の末、この難敵も撃破!

トーナメントを見た瞬間に思わず絶句…!! (*_*)してしまうような組み合わせでしたが、まさかまさかの4連勝でV!
大会前はダークホース的存在ながら、並みいる強豪を退けて頂点となった永田丈晶。
競馬で言うなら、まさに地方競馬から出てきてメジャータイトルを獲得したオグリキャップの様!(^.^)
『サラブレッド』に『駄馬』が勝つのだから、やはりボクシングは面白い!!

こうして、高校生活最後の大会で見事日本一に輝いた永田丈晶。

戦った相手を見れば、ライトフライ級のトーナメントで大盤狂わせが起こり、無名の熊本のサウスポーが栄冠に輝いたという感もありましたが、個人的には永田選手が優勝しても不思議ではなかったのかなと…。
8月に行われた九州国体。その決勝でも前述の中垣選手に『分のいい判定負け』でしたし、春の選抜と夏のインターハイでは勝利の女神が微笑まなかっただけで、実力を十分に持っていた選手です。

 

 

 

また、この快進撃の裏にはたくさんの周り方々の支えがあった事は言うまでもありません。
永田選手の力を開花させた熊本工業・福井監督、熊本県国体チームの監督・コーチ陣。…そして、この優勝を誰よりも喜んだ、父・勝之さん。丈晶選手の一番のファンであり、最大の理解者。元・高校球児でもある父は、自分の専門外であるボクシングには決して口を出す事なく、福井監督に全幅の信頼を寄せています。
自動車販売店を営む傍ら、いつも試合会場に駆けつけますが、それでも決して表には出ず、いつも会場の隅っこで息子の勝利を祈ります。
口ではいつも「な~ん、うちのバカ息子が…」なんて言ってますが、発売と同時に今月のボクシングマガジンを5冊も6冊も買うあたり、いかに息子への愛が大きいか分かります。(*^^*)

高校卒業後は関東の大学に進むチャンピオン。

愛情含みの表現で『駄馬』(((^^;)と言わせてもらいましたが、もはや次の大会からは周りに警戒される立場であり、『本命馬』。
しかし、ただひたすらに頑張るだけで勝ってきた、そのボクシングスタイルは良い意味でまだ(全く)完成されておらず、これから『伸びしろ』が十分!

大学でも自分のボクシングスタイルに磨きをかけ、全日本や国際大会での活躍を、期 待します。(^.^)

頑張れ!ジョースケ!!

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